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崖の上のポニョの見どころ

アンデルセン童話の一つである人魚姫をモチーフにしているこのジブリ映画は2008年に公開された作品です。『ハウルの動く城』以来、4年ぶりの宮崎駿監督の作品で、原本及び脚本、そして監督の全てを担当するのは『千と千尋の神隠し』以来、7年ぶりの作品となります。キャッチコピーは「生まれてきてよかった。」「子供の頃の約束は、永遠の忘れない。」というもので、生まれて、や、子供の頃、というフレーズなどから作品のテーマに生命が深く関わっていることが分かります。主人公宗介と彼に恋する魚の少女・ポニョの愛と冒険のストーリーが、限界までCGを廃したアニメーションでダイナミックに描かれています。二人を見守る母親の愛、命の尊さ、世界の美しさなども見どころの一つでしょう。また、冒険物語という側面以外にも生命というテーマが関わる以上、作品にはより深みを感じさせる印象があります。作曲家である久石譲さんは、冒険物語としても受け止められ、死後の世界や輪廻、魂の不滅など哲学的テーマに沿った音楽を表現するのが困難だというコメントを残しています。愛に溢れたワクワクする冒険物語、そして哲学的テーマが、出来るだけ純粋な2Dアニメーションで、大胆に、壮大に描かれています。ハウルの動く城、千と千尋の神隠しといった作品より放映時間が短いにもかかわらず、動画のみの作画枚数が多いのはこちらの作品です。崖の上のポニョは、映画自体が活き活きととして、まさに生きている映画に見える錯覚があり、それが最大の見どころです。

Copyright(c) 2016 『崖の上のポニョ』 ~さかなの子・ポニョと5歳の少年・宗介の物語~ All Rights Reserved.